プラスチック問題について考えてみました。

プラスチック問題について考えてみました。

今日はちょっと真面目なお話を。
wakkaではなるべくプラスチックを使わないようにしています。
レジ袋が有料化されたのもプラスチックごみを減らすためでしたよね。
じゃあなんでプラスチックが問題になるのかを改めて考えてみました。

日本でよくプラスチックに関して話題になるのはゴミ問題かと思います。
プラスチックが海に捨てられてペットボトルがぷかぷか…レジ袋が海底に沈んでいる
写真なんかをよく見ると思います。一生懸命ゴミを分別してペットボトルをリサイクルに
出してるよ!と思われるかもしれません。回収されたプラゴミの62%が熱回収されています。
燃やした熱を再利用するというのも数に含めているのですが、燃やす過程でCO2が排出されますので
これまた問題です。プラのリサイクルは手間がかかり、リサイクルにも費用がかかります。
その費用は誰が負担するのか?というと自治体などです。企業ではないのですね。
ということは、私たちが負担しているという事になります。

回収されなかったプラゴミは必ず海に流れていきます。目に見えるペットボトルやレジ袋などなど、海にすむ動物や魚が食べてしまって死んでしまったり、絡まって動けなくなって死んでしまったりといったことが起こっています。

そして近年問題になっているのがマイクロプラスチック。プラスチックが劣化して粉々になって
マイクロプラスチックと呼ばれる小さな粒子になってあらゆるところに存在しています。人工的に作られたマイクロプラスチックもあります。
マイクロプラスチックに有害物質がくっついて動物の体内に蓄積されます。

さらにプラスチック内に含まれる添加剤が生物に悪影響を及ぼすことが近年わかってきて問題になっています。プラスチックに酸化防止剤や日焼け止めのために入れる紫外線吸収剤、可塑剤、難燃剤などの添加剤が加えられています。この添加剤が体内に入るとホルモンのような働きをする(内分泌かく乱物質)ので生殖に関する機能や肥満、免疫機能に影響を及ぼすと考えられています。
近年の調査では子宮内膜症とプラスチック使用に関係があるという調査も。死産や流産との関連を認めた論文もあります。

ゴミだけでなく、普段の使用からもプラスチックを避けるという事が大事だという事です。

アツアツのご飯をラップで握ったおにぎりからや使い捨てのコップからも検出されたそうです。
油分の多い食品をレンジでチンすると溶けだしていきます。
微量で作用する物質もあるので要注意です。

どのプラスチックに何が含まれているかは私たちにはわからないので、プラスチック製品全般を避けた方がいいですね。

プラスチックも、添加剤も分解されにくいのでいつまででも残ります。
人間は食物連鎖の頂点にいるので、濃縮された添加剤やマイクロプラスチックを食べているという事になります。

これだけの問題が(書ききれていないですが)あるプラスチック。
解決策は使用を減らすことしかないのですね。
プラスチックは安い素材だと思われていますが、回収費用やリサイクル費用、環境や人体への影響を考えると全く安くない素材と言えます。企業がその費用を負担することになれば、プラスチック以外の素材を採用するようになるとおもいます。私たち消費者もプラスチックは使わないぞ!となれば企業を動かす力になります。

まずは知るところから。企業がスポンサーのテレビではなかなか出てこない話題だと思います。
本をいくつかご紹介します。ご興味がある方は是非。
「プラスチックフリー生活」

「地球が危ない!プラスチックごみ」

有料配信ですがわかりやすいのでこちらもおススメです↓

プラスチックごみ問題と添加剤による化学物質汚染
ゲスト:高田秀重氏 ダイジェスト版は無料です。今回のブログはこちらの番組を参考にさせていただきました。

また機会があれば環境問題について話し合える場を企画したいと思っています。

一緒に学んでいきませんか?